株式会社 技研製作所 様

海外での部品製造や部品調達時の
知的財産の保護に活用

株式会社 技研製作所 様

株式会社 技研製作所(以下、技研製作所)は、建設工事において無振動・無騒音かつ省スペースで杭を打ち込むことができる「圧入原理」を武器に、専用機「サイレントパイラー」の開発・販売や、これらを使った独自技術をもとに新工法の開発・提供を手掛ける開発型企業です。

グローバル展開を進める同社が海外での部品製造や部品調達を検討するに当たり、知的財産を守るために講じた対策が、「FinalCode」を使った設計・製造資料の保護でした。

※本事例の機能およびサービスは「FinalCode」Ver.4のものです。

会社概要
1967年1月創業。公害対処企業として発足し、2015年1月に創立48周年を迎えた。1975年に無公害杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を世界に先駆けて開発し実用化を図って以来、一貫して圧入原理の優位性を原点とした機械、工法の開発を進め、世界的に実績を積み重ねている。

http://www.giken.com/ja/

海外での部品製造や調達をするに当たり、いかに図面データを保護するか

株式会社 技研製作所 情報企画部 情報システム課 リーダー 那須 雄彦氏

株式会社 技研製作所
情報企画部 情報システム課
リーダー 那須 雄彦氏

建設工事において杭を無振動・無騒音で打ち込むことができる無公害型の杭打機「サイレントパイラー」を北村精男氏が開発したのは1975年のこと。同氏が設立した技研製作所は、以来サイレントパイラーの開発・販売と、これらを使った独自技術をもとに新工法の開発・提案を幅広く行い、国内はもとより海外においても建設業界に数々の革新をもたらしてきました。

圧入技術で地中に打ち込んだ杭が地球と一体化し頑丈な構造物を形成する特長を活かし、同構造を「インプラント構造」と命名し、近年では防潮堤をはじめとした各種防災施設の補強や新設の分野で提案と実践を重ね高い注目を集めています。

技研製作所は、自社で工場を持たないファブレス企業として経営資源の企画・開発に特化しており、主力製品であるサイレントパイラーも、これまでは国内の部品メーカーや加工メーカーなどに委託し生産を行ってきました。そうした中、グローバル化に向けた事業体制づくりの進展に伴い、中国をはじめとするアジア新興国の部品メーカーから、サイレントパイラーの部品を安定的に調達する計画が持ち上がりました。

海外の優良な部品メーカーとパートナーシップを結ぶことで、サイレントパイラーの原価を圧縮できるとともに、海外販売にも弾みが付く。こう睨んだ同社でしたが、同時に海外での部品製造や調達には、これまでにない新たなリスクが生じる可能性がありました。部品の図面をはじめとする、知的財産の流出リスクです。

「国内の部品メーカーと長年の付き合いを通じて築き上げてきた信用取引では、特に知的財産の流出リスクを感じたことはありませんでした。しかし相手が国外となると、話は別です。製造や見積もりのためにデータや図面を渡した瞬間、それが誰の手に渡るか分かりません。たとえデータの取り扱いルールを厳密に定めたとしても、先方から二次請けへとデータが拡散してしまう恐れもあります。弊社としては、こうしたリスクはとても看過できるものではなく、あらかじめ何らかの対策を講じておく必要がありました」(那須氏)

社外に渡したファイルも遠隔監視・制御できる「FinalCode」を採用

同社では既に図面管理システムを導入し、重要データへのアクセス管理を厳密に行っていました。しかしファイルがいったん社外に出てしまった後は、例えパスワードをかけていたとしても、ファイルに対するアクセスをこちらから制御する術は失われてしまいます。

「図面データが海外の二次請けにまで渡ってしまってもなお、こちらからアクセスを制御できる“夢のような”ソリューションがないものか……」。那須氏らが根気強く探し続けたところ、朗報がもたらされました。

「長年付き合いのあるITベンダーのSEから、そうしたニーズに合致する製品をいくつか紹介してもらいました。そのうちの1つが、デジタルアーツさんの『FinalCode』だったのです。早速、これら製品の比較検討を開始しました」(那須氏)

「FinalCode」の機能は、単にファイルを暗号化・復号するだけではありません。ファイルを復号して開くには専用のビューアソフトが必要で、かつアクセスを試みるたびにインターネット経由でユーザー認証が行われるため、あらかじめ正当なアクセス権が付与されたユーザーしかファイルを閲覧できない仕組みになっています。また、ユーザーがファイルを操作するたびにログを取得し続けます。しかもこの仕組みは、インターネットにつながってさえいれば場所を問わず機能するため、社外にファイルが渡った後もアクセス監視・制御できるのです。

まさに、技研製作所が抱えていた課題を解決するためにぴったりの製品だったわけです。加えて、比較検討の対象となった製品にはない、「FinalCode」ならではの機能や強みが採用の決め手になったといいます。

「他の製品はPDFフォーマットにしか対応していなかったのですが、『FinalCode』は多様なファイルフォーマットに標準対応しており、特に弊社が部品メーカーに図面データを渡す際に利用するDocuWorksのフォーマットに標準対応していた点が決め手の1つになりました。またライセンス体系が暗号化を行うユーザーの数で決まる点も(ファイルを閲覧・上書きするだけのユーザーは無償)、弊社の要件にマッチしていました。今後、海外のパートナーがどれだけの数になるか分かりませんし、二次請け業者にアクセス権をどれだけ付与することになるかも現時点では予想がつきません。そんな状況下では、ファイル閲覧者の数に制限のない『FinalCode』のライセンス体系の方が柔軟に運用できると判断したのです」(那須氏)

「フォルダー監視機能」の活用によりシンプルかつ確実な運用を実現

こうして、「FinalCode」の導入を決定した技研製作所。2014年10月から導入作業を開始し、現場の担当者に設定や利用方法のレクチャーを行い運用に備えました。2014年12月、約60社の部品メーカーに対して配布する月間400~600の部品データのファイルを、すべて「FinalCode」で暗号化する運用を開始しました。

「当初は現場の担当者ごとに『FinalCode』の理解度にばらつきがあり、全体としてはあまりうまく活用できていませんでした。そうした中で出てきた課題を集めた上で、現場とわれわれ情報システム課が共同で運用ルールをあらためて策定することになりました」

ここで大いに役立ったのが、特定のフォルダーにファイルを保存すると自動的に暗号化される「フォルダー監視機能」でした。利用者は「FinalCode Client」を起動してファイルごとに暗号化を行う必要がなく、単に特定のフォルダーにファイルを置くだけで済みます。那須氏によれば、自動暗号化を行うためのフォルダーの構造にもかなり気を配ったといいます。

「ファイルを送る宛先ごとにフォルダーを分けてしまうと運用が複雑になってしまい、間違いの元にもなります。そこでフォルダーを国内用と海外用、さらには部品の重要度ごとに分けることで、利用者にとってシンプルで分かりやすく、かつ運用ミスが起こりにくいフォルダー構成としました」

ファイルを社外に送る際には、必ずこれらのフォルダー内で暗号化されたファイルのみを送信するというルールを徹底したことで、現場にとって分かりやすく、かつ間違いが起こりにくい運用が可能になりました。また、こうした取り組みを社内のみならず、社外のパートナー企業も巻き込んで実施することで、二次請けや三次請けまでを含む社外のサプライチェーン全体を網羅した情報のトレーサビリティが実現し、かつパートナー企業に対してセキュリティの大切さをあらためて喚起する効果が期待できます。

那須氏によれば、今回「FinalCode」を導入してこうした仕組みを整備したことで、将来本格的に海外での部品生産に乗り出した際にも、自社の知的財産が確実に守られる見込みが立ったといいます。

「今後は製品開発のための部品データだけでなく、保守部品のデータを社外の工場に送る際や、法務関連業務で社外の関係各所と重要データをやりとりする場面でも、『FinalCode』を適用できればと考えています。今後用途を広げていく上では、世の中でもっと『FinalCode』が広く普及してくれると弊社としても大変やりやすいので、ぜひより多くの方に『FinalCode』のことを知っていただきたいですね」

進化する「サイレントパイラー」不可能な工事を可能に

進化する「サイレントパイラー」不可能な工事を可能に

株式会社技研製作所が世界で初めて開発した無公害杭圧入引抜機「サイレントパイラー」は、これまで困難であった工事を可能にする救世主として国内外で活躍しています。

例えば、切削爪が付いた鋼鉄製の杭を回転させながら地中に圧入するシステムでは、既にある堤防の機能は保ったまま杭を埋め込むことで、地震や津波に粘り強い堤防へと早期に改良できます。また、鉄道や道路に接した狭い場所でも安全に施工でき、都市機能を維持しつつ道路擁壁や河川の改修が行えます。

さらには、打った杭をそのまま外壁として利用する地下駐輪システムなども構築でき、国土防災から都市再生に至るまで、サイレントパイラーは幅広く私たちの暮らしに役立っています。

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